源兵衛川の想い出・三石神社付近

ダブル

2011年11月07日 09:34

当時六反田と大中島を結ぶ時の鐘橋 この辺りの源兵衛川の流れは一番急流なところで川の両側は石垣になっていた 魚の潜みやすい穴がいくつもあってハヤは数匹つっこさってハヤの穴釣りや蟹の穴釣りに夢中になった この辺りは一番思いで深い淵だ 子供の頃はこの橋を冒険と称して橋の下を潜ったものだ 橋の中は低いので身体を二つ折りにして胸は水に浸かってびっしょり 橋の下は太い土管が通っている時折暗い川の中には大きな川鱒がいた 
三ツ石神社付近の源兵衛川
桜家さんのうなぎを生かしておくイケスにはうなぎがウヨウヨ 三石神社の入り口に江戸前の美味しい三ッ石寿司さん 神社の中に入って正面右側に滑り台 石垣の土台にやぐらを組んで鐘を吊った鐘つき堂あった この辺りの源兵衛川の川幅はかなりの幅があり洗い場や取水セギが多くまさに生活用水としての源兵衛川だ おもしろいことにここには源兵衛川の上を樋が渡っており この樋は北側の宮さん(蓮沼川)から引き込まれ広小路駅の西側を通って樋を渡って対岸の常林寺の墓地の横を流れる。 樋は今も形を残している。

樋の下の源兵衛川は此処で二股に分かれて橋もメガネ橋 

西側の流れは1mばかり高く高さを保って駿豆線下レンガ造りのトンネルを潜って20mばかり流れていてこの水流で製板所のタービンを廻していた (今思えばこのタービンを廻す急流を保つためだったのかもしれない 
レンガ造りのトンネル
レンガ造りのトンネルの(今は埋められている)すぐ手前には東側に水を落とす開閉セギがあった 屋根付きの洗濯場もありここもこの界隈の人たちの生活用水でもあった
東側の流れは駿豆線の鉄橋を潜って製板所の下
鉄橋下の源兵衛川
 当時は木造の源兵衛橋の下で東側の流れと合流する 製板所から排出される水で製板所の下流の溜まりはアオドンブラと称して深くえぐられて水は青く透き通っていて子供の目には相当怖い所だが魚が見えるので橋の欄干を伝っては魚取りに夢中だった 

私はこの今は埋められているレンガ造りのトンネルに 子供の頃トンネルの淵に止まっているトンボを捕まえようとして足を滑らせて5〜6mのトンネルを潜って流されてしまい運良く製板所のおじさんに助けられた 苦い想い出がある淵だ

後記
私の子供の頃の遊び場 源兵衛川のテリトリーは此処まで・・・此処から下流は全く知らない 今年は水量は多いし三島梅花藻も沢山生殖している しかし数十年前この水が枯れてしまった時の堆積で川は浅くなってしまってやや川相はいま一つ見栄えが悪いが源兵衛川と蓮沼川 特に源兵衛川は八月末から九月の大雨には水量が増し相当の急流になる 私の知る限り過去二人の子供の尊い命が失われた川でもある

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